世界に捧ぐ~その1

世界に捧ぐ~その1
 今宵も世界に素敵な詩を捧げよう
 隣の家のミヨちゃんが大事に飼っていたインコが死にました
 彼女は近くの公園の隅に小さなお墓をたててあげました
 次の日、お墓は野良犬たちに荒らされてしまったので彼女は大きな声で泣きました
 でも、神様はそこにはいなかったので、代わりに僕が詩を作ってあげました
 彼女の悲しみは癒され、僕はとても幸せな気持ちになりました
 僕の詩が誰かの悲しみを癒すと知り、神様に感謝の意を捧げました
 でも、神様はいなかったので、代わりに小鳥たちが素敵な詩を聞かせてくれました
 それはきっと、彼女が飼っていたインコの魂が小鳥たちに宿ったのでしょう
 きっと明日は晴れるでしょう

 今宵も世界に素敵な詩を捧げよう
 隣の家のミヨちゃんが大事に育てていた朝顔がきれいな花を咲かせました
 彼女はうれしくなって元気に家を飛び出しました。
 夕方、彼女が家に帰ると花は萎れてしまい、彼女は寂しくなりました
 でも、先生はいなかったので、代わりに僕が朝顔について教えてあげました
 彼女が元気を取戻し、僕は満たされた気持ちになりました
 僕の知識が役に立つと知り、僕が好きだった学校の先生に感謝をするようになりました
 でも、どうしたらそれをを伝えられるかわからないので感謝の詩を唄いました
 いつかきっと、ありがとうと伝えたいという気持ちが花を咲かせるのでしょう
 きっと明日も晴れるでしょう

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