航空母艦に将来性はあるのか?という武内先生の論文紹

航空母艦に将来性はあるのか?という武内先生の論文紹介がありましたのでご紹介いたします。
航空母艦はいわゆる空母のことで、最近、日本海に米空母3隻展開したとして、メディアにいつも通り大々的に報じられましたが、その有効性について考えたことがあるでしょうか?
空母というと真珠湾攻撃を筆頭に戦争における優位性を確保するために非常に重要な兵器だと誰もが思っていることでしょうし、そのように習ったこともあるかと思います。真珠湾攻撃及び山本五十六元帥の軍事構想はちょっと違うのですが、それは置いといて、現代戦では、ミサイル兵器が台頭し、全く新しい戦争体型になっております。江崎先生などもA2/ADの中国のミサイル防衛における接近阻止を解説されていますが、まさにこれが今回の論文の焦点となる所で、ミサイル、とりわけ、対艦ミサイルの進歩により、射程も伸び、あまり知られていませんが、爆撃機などから発射することも可能で、どのドメイン(作戦領域)から攻撃されるかも分からない状況になってきています。そんな中、空母とは本来、航空機を運搬するのが役目で、ww2頃からそれらの航空機で制空権を確保し、航空優勢の状態から海域までも制圧するという構想まであり、これは主流でありました。しかし、ミサイル射程が伸びたことにより、航空機で制圧する以前に、空母が撃沈されてしまう可能性が高くなってしまったのです。基本的に空母を中心にイージス艦(DDGなどの防空艦)が周囲を囲み、円陣を組みます。それでもミサイルの飽和攻撃ではこれら防空艦艇とて全てを対処できるとは限りません。また、その分戦力を注ぐことにもなるのです。また、潜水艦の技術進歩により、容易に円陣を通り抜け、空母を撃沈することもできるようになってきました。空母は航空機を除けばいい的になるだけで、ミサイルなどが直撃しなくてもクラスター爆弾のように直前で爆破し、破片で、空母の滑走路を破壊し、発艦させないようにすれば、空母は機能を失います。
そのような中、空母は政治的宣伝効果が強く今のメディアの報道のようにただ展開するだけでも圧力をかけることができます。そのような側面も踏まえつつも軍事的側面の衰退も頭の片隅に入れておくのもいいかもしれません
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