「近年日本で地政学というタイトルがついた文献は増加しており、それ自体は大変喜ばしいことだと思います。
しかし、学問として銘打つだけの内容なのか疑問があるのに地政学を名乗る本があることも認めなければなりません。
日本で地政学が学問として再興できるか、今が重要な時期だと感じています。」
と指摘しています。冷戦期でも倉前先生の悪の論理を始め、曽村先生の地政学入門や河野先生の地政学入門などで一時的に流行しましたが、これらの文献は古典派地政学を中心に解説される傾向があったかと思われます。しかし、最近の文献では現在の国際情勢ばかりに目が行き、古典派地政学をあまり語らない傾向が強いかと思います。ですので、現在の緊迫した国際情勢の中、古典派地政学というのも頭に入れ、これらを分析すれば、一種の規則性や特徴などを掴むことができ、地政学的考察ができるようになると思います。お時間のある方はぜひご覧ください。
シリーズ地政学:第1回 地政学の始祖たちと理論の発展 : 海国防衛ジャーナル blog.