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【旧石器捏造事件】了

【旧石器捏造事件】了
日本考古学上、最大のスキャンダル。わずか20年前のこと。#神の手
入試や町おこしなど一般人にも影響が及んだのだが、そのあたりも踏まえ、いくつか読んでいきたいと思います。
架空のスキャンダルとして『危険な関係』も読んでいますw
ピルトダウン人並みのやばさ。スタップ細胞どころではない。

「発掘捏造」毎日新聞(2001年)←スクープした人たち
「神々の汚れた手」奥野正男(2004年)←文化庁・歴博関係学者の責任告発。藤村単独犯説に疑問。
「旧石器遺跡捏造事件」岡村道雄(2010年)そして「山川出版」(歴史教科書の…だよね?)←発掘責任者。元文化庁主任文化財調査官。
「旧石器捏造事件の研究」角張淳一 発覚前から批判
「考古学崩壊 前期旧石器捏造事件の深層」竹岡俊樹 発覚前から批判
「岩宿の発見」相沢忠洋 岩宿発見者
「発掘狂騒史」上田善広
ほか
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日本の前期・中期旧石器時代の遺物(石器)や遺跡とされていたものが、それらの発掘調査に携わっていたアマチュア考古学研究家の藤村新一が事前に埋設しておいた石器を自ら掘り出すことで発見したように見せていた自作自演の捏造であることが2000年(平成12年)に発覚した事件である。
藤村は1970年代半ばから各地の遺跡で捏造による「旧石器発見」を続けていたが、石器を事前に埋めている姿を2000年(平成12年)11月5日付の「毎日新聞」朝刊にスクープされ、不正が発覚した。これにより日本の旧石器時代研究に疑義が生じ、中学校・高等学校の歴史教科書はもとより大学入試にも影響が及んだ日本考古学界最大の不祥事となり、海外でも報じられた。火山灰層の年代のみに頼りがちであったことなど、旧石器研究の科学的手法による検証の未熟さが露呈された事件であった。
彼は捏造発覚までの約25年間、周囲の研究者が期待するような石器を、期待されるような古い年代の土層(ローム層)から次々に掘り出して見せ、そのことによってグループにとって欠かせない人物として評価され、後に「神の手」と呼ばれるまでになった。また、そうした「考古学的大発見」を町興しや観光につなげたい地元関係者からも歓迎された。

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