まぼろしの小さい犬  フィリパ・ピアス 作  猪熊 

まぼろしの小さい犬     フィリパ・ピアス 作  猪熊 葉子 訳

ロンドンに暮らすベンの夢は犬を飼うこと。誕生日に、約束していた犬のかわりに刺繍の犬の絵をもらって失望したベンは、想像の犬を飼いはじめる。やがて引っ越しを機に念願の犬を手に入れるが、それは想像の犬とあまりにも違っていた……。少年の心の渇望と、葛藤を乗りこえる姿をくっきりと写した傑作。

猪熊葉子(いのくまようこ) 児童文学者・翻訳家。聖心女子大学名誉教授。サトクリフ『太陽の戦士』『ともしびをかかげて』、ピアス『川べのちいさなモグラ紳士』、エイキン『しずくの首飾り』『おとなりさんは魔女』『子どもの本の書きかた』、トールキン『妖精物語について』など訳書多数。著書に『児童文学最終講義』『大人に贈る子どもの文学』など。

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