タイトル 夢
授業がすべて終わり、放課後。僕柚木（ゆずき）は今日もいつも通り友達と一緒に下校していた。分かれ道。
友達「また明日な！いい夢見ろよー！」
オレ「は？意味わかんねーwまたな」
いい夢、か…。夢なんてどれくらい見ていないだろうか…。
～帰宅～
オレ「はぁ、ただいま。って誰もいないか…。」
オレは高校に入学してから実家を出て一人暮らしを始めた。たまには顔を出そうと思っているが、なかなか時間が合わない
それにしても今日も疲れた。今日は、友人が言っていた"いい夢‘‘が見れそうだ。まだ早いがシャワーを浴びて寝ることにしよう。
オレ「はぁ、スッキリした。さてと、もう寝るか…。おやすみ」
オレ「ここは…。いったいどこだ？オレは寝ていたはず…。」
？「ここは天界。そして私はこの天界の案内人、ミナ。」
オレ「天界…？馬鹿げてる。そんなもの存在するわけがない」
ミナ「存在しますよ」
オレ「…。で？その天界の案内人が何の用だよ？」
ミナ「あなたにはお願いがあるんです」
オレ「お願い？」
ミナ「はい、あなたには天界の穢れ（けがれ）を払ってほしいのです。穢れのせいで天界は天界ではなくなってしまいます！」
オレ「なんでオレなわけ？天界なら神様とかいるんじゃないの？」
ミナ「はい、神様は確かにいます。実際我々は穢れを払おうと何回も行いました。でも、できませんでした。天界の住人には穢れは払えないのです。」
オレ「だからってなんでオレが…。」
ミナ「その理由は一つしかありません。あなたが、天界に住む神の一人、ツクヨミノミコト（月読命）の血を引いているからです。天界の穢れを払えるのは、あなたしかいません。お願いします。天界を救うためにも、力を貸してください！」
オレ「は…？ツクヨミノミコト？血筋？急に言われても…。」
ミナ「お願いします！天界がなくなってしまうと、地球にも大きな影響が…！」
オレ「大きな影響？」
ミナ「はい、天界がなくなると、地球は滅亡してしまいます。人類は消滅しこの世から消え去ります」
オレ「それ、マジで言ってんの…？」
ミナ「はい、本当です」
オレ「…。」
…。正直、言っていることは理解できていないことのほうが多かった。でも、もし本当に地球が消滅してしまうのであれば、友人たちと一緒に過ごした日常、沢山の思い出。それらがすべて消え去ることになるというのか…？次へ続く